映画『RIZE』観てきました
踊ってるんじゃない。
闘ってるんだ。
この街からRIZE(這い上がる)したければ、踊るしかない。
全米で最も危険と言われる地区L.A.サウスセントラルで、
クランプダンスに打ち込む若者たちの実像に迫ったドキュメンタリー。
キャッチコピーがいいですよね。これだけでテンション上がってしまう。
が、実際彼らが闘っている様が見れたかどうかはとても微妙。。
なんというか、不完全燃焼とでもいいたいような、そんな映画でした。
ネタバレだけど、ってネタバレとかあんまり関係ない映画なんですが。
彼らは映画の中で散々クランプ・ダンスは俺らのオリジナルだというんですが、
それがすっごい違和感を感じるのです。どこがオリジナルだよ?と。
オリジナルというならばアフリカのそれがオリジナルでしょう?
実際映画の中でもアフリカ民族の踊る映像が入っているけど、
あれを入れた為に余計彼らが滑稽に見えてしまいます。
俺らは抑圧されてるんだ、なんていってるからそのはけ口がダンスかと思いきや、
今度はそのダンスチーム内での軋轢があったりと、けっきょくここでも彼らは
抑圧から抜け切れていない模様。オリジナルだと主張するそれは、
はたして本当にオリジナルなのか!?先人の模倣ではないのか!?
ダンスを知らない側からしたらね、どれもヒップホップにしか見えないんです。
ってこんなこといったら元も子もないんですけど。。
スカートの丈や髪の色などを変えてそれが個性だと主張する日本の女子高生と、
なんら変わらないその浅はかさが虚しい。
ダンスに深みもなんにもない。それは彼らの年齢故かしら。
彼らは町の外に出ることを望んでいないらしいです。何で?
ここが故郷だからだってさ。で、この町で精一杯上を目指そうってのが
この映画の題の『RIZE』なんだそうです。
もっと他を目指そうという気はないのか。
そもそもダンス以外という選択肢もあるだろうに。。
てゆうか町を出ろ。
と思いました。
ただ普通に生きていくのも困難なこの街で、クランプダンスという表現手段を
彼らは身につけたけど、それで今後どうするの??それで何が変わるの??
街から出ることさえもしないのにね。
ほんとにヤル気あるやつなんて、どんどん自分で出て行くと思うんです。
すでに街にいないでしょきっと。
と思ったらすでに街を出てやってたりするんじゃん!!なんだよー
彼らは商業路線にいってしまったヒップホップを批判していたけれど、
それでかまわないと私は思います。
だって自己完結したダンスなんてつまらない。
ダンスとかって、人に見られることを意識してはじめてモノになる気がします。
バトルゾーンが良い例です。ってかこんなの開催した時点で
もう後には戻れないじゃんね。気づけよ、と思いました。
あと、このドキュメンタリーで残念だったことは、
ダンス以外の道を選んだ若者が出てこなかったこと。
サウスセントラルに生まれながらも、ダンスでもギャングでもない道を
選んだ人って必ずいると思うんですよね。
そういった人から見た”クランプ踊ってる奴ら”ってどうなの?
なんてのがあると、より彼らの今が浮き彫りになったのではと思います。
でも『バトル・ゾーン』はかっこよかったです。←中盤のダンスバトル
あと、最後青空の下で踊るシーン。ジャケットにも使われてるシーンですね。
これらのどれもが、音楽の良さにかなり助けられてるなーと思いました。
↓サントラは買いでしょう♪
とにかくもやもやする映画でした。
もっと胸が熱くなるかと思ったんだけどなぁ…
★★☆☆☆
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コメント
はじめまして、ブログ拝見させていただきました。
確かにらくださんの仰るとおり、彼らのダンスはアフリカの踊りや、アメリカで築かれたブラックカルチャーの流れを汲んでいるもので
オリジナルではない、と言ってしまえばそうかもしれません。
しかしそれを言ってしまうと詩も絵画も音楽も一番最初にやった人以外は全て模倣ということになってしまいます。
芸術というものはほとんど例外なく確立された世界の中で独自性を競い合うものだということを理解して欲しいものです。
実際に彼らが身につけたダンスは世界中で流行し、世界中で彼らの「模倣者」がでているそうです。
えらそうな文章でもうしわけありませんが、もっと構えないで見てもいい映画だったのではないかと思いコメントさせていただきました。
投稿: だだだだ | 2007年6月29日 02:31
はじめまして、コメントありがとうございます。
お返事が遅れてしまってすみません。。
私はこの世にオリジナルなものって、ほんとに一握りだと思うんです。
私自身、デザイン系の仕事をしていますが、やればやるほど思うのが、自分には到底オリジナルなものなんて作り出せないということです。また、まわりを見ても、オリジナルなものを作れているような人なんて存在しません。理想が高すぎるといえばそれまでですが、オリジナルを名乗るのならば、それだけ特別でなくてはならないと思うのです。
クランプってそこまでオリジナルですかねぇ。言い出したのが別の人なら、
ただの技のひとつというような扱いになってたと思いますけど。。
「オリジナル」ってそんな簡単に口に出来ることではないと思うので、
いつかは自分もオリジナルなものを!!と思う身としては、
その軽い発言についムカっときてしまったのかもしれません。
気分を害されたならもうしわけないです。。
投稿: ラクダ子 | 2007年7月 6日 03:44